【遺産整理】亡くなった方の成年後見人から遺産整理の依頼を受けたケース
状況
①Bさんは、自分の妹Sさんの成年後見人として財産管理を行ってきましたが、妹Sさんがこの度亡くなりました。Sさんは独身で子どももいなかったため、Sさんの相続人としては、Bさんを含む兄弟姉妹や甥姪の合計12名が法定相続人でした。Bさんは、妹Sさんの成年後見人として、Sさんの残された財産をSさんの相続人に引き継がなければなりません。
②Sさんの遺産は預貯金だけでしたが、かなりの金額があり、Bさんとしてはそれを各相続人に法定相続分に従って渡したいと考えていました。しかし、相続人の数が多いため、かなりの手間がかかることが予想されました。そこで、Bさんは当事務所に相談に来られました。
司法書士の提案&お手伝い
①当事務所で遺産整理業務を行うことを提案し、Bさんからそのご依頼を受けました。財産としては預貯金だけとシンプルでしたが、法定相続人の数が多く、その意向のとりまとめがスムーズに行くかが心配されました。
結果
①当事務所で戸籍の収集から始めました。兄弟姉妹の相続であり、また、兄弟姉妹の中にも亡くなっている方がいたので戸籍もかなりの分量になり、取得に時間がかかりました。相続人の確定ができたところで、相続人の全員に対し、Bさんがこれまで成年後見人としてSさんにかかわってきた経過と、Sさんの残された財産を法定相続分で分けたいという内容の文書を送りました。相続人の中にはかなり高齢の方もいらっしゃったので、全員から回答があるか心配されました。
②やはり回答が来ない相続人がいらっしゃったので、Bさんから直接促しの電話をかけてもらい、無事全員から回答をいただきました。回答としては、提案どおり法定相続分で遺産を受け取るという方がほとんどでしたが、中には遺産は放棄するという方もいらっしゃいました。Bさんとしては相続人にきちんと受け取ってもらいたいという考えでしたので、放棄するという相続人にはBさんが受け取ってもらうように説得し、結局、相続人全員が法定相続分で受け取ることに同意されました。
③以上の結果に基づき、遺産分割協議書を作成しました。遺産分割協議書にそれぞれの相続人の署名と実印の押印をいただき、印鑑証明書と共に送り返してもらいました。それを銀行に持ち込み、預貯金口座を解約しました。そして、法定相続分に従って、各相続人に現金を振り込みました。
④これで、Bさんの成年後見業務も無事終了しました。Bさんは、兄弟姉妹を代表して妹Sさんの成年後見業務を引き受け、Sさん死亡後の遺産整理まできちんと完了されました。Bさんが尽力されたからこそここまでスムーズに進んだケースでした。Bさん、大変お疲れ様でした。
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この記事を担当した司法書士

福岡中央司法書士事務所
代表
森 浩一郎
- 保有資格
司法書士
- 専門分野
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相続・遺言・民事信託
- 経歴
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福岡中央司法書士事務所の代表を務める。 平成11年2月に「福岡中央司法書士事務 所」を開業。相続の相談件数約950件の経 験から相談者の信頼も厚い。